児童館

福祉・介護の職場ガイド

◇施設のあらまし/0歳から18歳の子どもたちに、遊びを通して健全な育成を指導する施設です。

◇職員の内容と資格/○職員…施設長、事務員、児童指導員など。○資格等…児童の遊びを指導する者(児童厚生員)、放課後児童指導員など。

※職員・資格は事業所で必須の人員でありません。事業所によって違いがあります。

●遊びを通して、子どもの健全な成長を助けます。

0歳から18歳までの子どもたちが集い、自由に遊び、利用できる施設です。

年齢の異なる子どもたちや、学校の子どもたちが集まるため、学校内とは違う環境で、社会性を身に付けることができるように考えられました。

その特徴は、子どもたち“自由に遊ぶ”ことができるというところにあります。

子どもにとって遊びは成長や発達に欠かせない活動であり、遊びを通して人間関係や自主性を学んだり、創造性などを育んでいきます。

児童館の中で自由遊ぶことで、子どもの成長を助け、さらに日常生活における問題点を早期に発見して問題解決に結び付けたり、問題発生の予防につないだりします。

また、児童館は子育て中のお母さんのための施設でもあります。

お母さんたちの情報交換や子育てに関する相談や支援を行ったり、さらに子どもと地域をつなぐ活動や子どもを中心にした地域づくりとしての役割も担っています。

児童館には、①小型児童館、②児童センター(児童センター、大型児童センター)、③大型児童館(A型、B型、C型)の3タイプに分けられています。

それぞれ必要な職員数、設備などが定められています。

●職員は児童厚生員が中心です。

児童館で働くメインスタッフは、児童厚生員(児童の遊びを指導する者)です。

どのタイプの児童館もそれぞれ2名以上の児童厚生員がいなければなりません。

具体的には、健康・体力増進、子育て支援(放課後児童クラブ)、自然体験(キャンプ、農業体験など)、創作活動(クラフトなど)、文化活動(演劇、演劇鑑賞など)、相談・情報提供、その他(IT活用、伝承的遊びの伝授など)の事業をしています。

特に児童館の中心的活動は、児童クラブで、働いていて昼間家庭に保護者がいない、おおむね10歳未満の児童を対象にした活動で、子どもたちは学校の授業が終了した後(放課後)に、児童館で遊びながらさまざまなことを学んでいく活動です。

ですから、児童館に働く職員には、こうした子どもたちに、楽しみながら社会性を身に付けるために、さまざまな遊びを工夫する創意や問題行動や課題を早期発見する目が大切になります。

●地域子育ての中心的な施設としてますます役割が重要となっています。

児童館は、2010年度は、総数4,345ヵ所で、その内訳は小型児童館2,594ヵ所、児童センター1,616ヵ所、大型児童館A型19、B型4、C型1ヵ所、その他111ヵ所の施設があります。

この数は数年ほぼ変動がなく、今後急増することがないと思いますが、それは、地域だけでなく全国的に必要な方々に、知名度が低いと思われます。

ですから、今後は、増加することが考えられ減少することはないでしょう。

地域子育ての中心的施設としての役割がますます増すことでしょう。

○児童館の種類とあらまし

①小型児童館/児童厚生員2名以上、面積:217.6㎡以上、設備:集会室、遊戯室、図書室、事務執行に必要な設備。必要に応じて相談室、創作活動室、および静養室など。

②児童センター/児童厚生員2名以上、体力増進指導者、面積:336.6㎡以上、設備:①と同様。

③大型児童センター/児童厚生員2名以上、体力増進指導者、年長児童指導者、面積:500㎡以上、設備:①+年長児童設備(例えばスタジオ、トレーニング室、小ホールなど)。

④大型A型児童館/児童厚生員2名以上、面積:2,000㎡以上、設備:①+研修室、展示室、多目的ホール、ギャラリーなど 。

⑤大型B型児童館/児童厚生員2名以上、面積:1,500㎡以上、設備:①+児童館設備、宿泊室、食堂、浴室、キャンプ設備、必要に応じ移動児童館車両。

⑥大型C型児童館(こどもの城)/児童厚生員2名以上、面積:特に規定なし、設備:劇場、ギャラリー、室内プール、コンピュータプレイルーム、歴史・科学資料展示室、宿泊研修室、児童遊園地など




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