ベビーシッター

福祉・介護の資格ガイド

●仕事の内容について

ベビーシッターは、仕事や急用で家を留守にしなければならない保護者に代わり、子どもの世話をする職業です。

近年は、出産後に職場復帰や勤めに出る女性が増えています。

また、核家族化によって子どもの世話をする時間や人手が不足しているなどの事情から、ベビーシッターは育児の専門家として注目されています。

「ベビーシッター資格認定試験」は、2000年にスタートしました。

しかし、ベビーシッターは資格がなくても仕事はできますが、正しい知識と技能を学んだ証明です。

有資格者であることは、子どもを預ける側の保護者にとって、安全で確かな信頼関係を築くうえでも大きなメリットであるといえます。

この仕事は、まず子どもが好きであることですが、乳児や幼児を世話することは、命を預かるといっても過言ではありません。

誤飲や落下事故を回避する洞察力や有事の際の冷静な判断力、責任感も必要です。

●職場の状況について

○在宅保育:個人宅に直接うかがい、子どものお世話をします。

家族の一員のように仲良くなって、アットホームな雰囲気で接します。

○託児ルーム:デパート、ショッピングセンター、ホテルなど身近なところにあり、短時間だけ気軽に利用できる託児ルームです。その他、イベント会場、スポーツクラブ、結婚式場、美容院などいろんな場所に広がっています。

○保育所:おおぜいの子どもが通う保育所では、スタッフと協力しながらの育児です。子どもたちの日々の成長を近くで感じられる仕事です。

○学童保育所:仕事などで留守の親に代わって放課後の小学生の世話で、小学生との触れ合いが楽しみな仕事です。

○保育ママ:各自治体が定める基準に基づき、自宅で少人数の子どもを預かる保育ママで、家庭的な雰囲気の中で世話をします(地域によっては行っていない自治体もあります)。

○駅型保育所:通勤や買い物の際、気軽に利用してもらうために、駅前に設置された便利な保育所です。○院内保育所:病院で働くスタッフの子どもを病院内やその近くで預かります。

○企業内保育所:子どもを持つ従業員に安心して働いてもらうために企業が設けた保育施設で、事業所やその近くで預かり、親の帰りを待つ子どもたちを保育します。

○ファミリーサポートセンター:各自治体が運営している同センターで仕事の情報が提供されます。地域密着の育児サポートです(地域によっては行っていない自治体もあります)。

このように多くの場所でのニーズが増えています。

●雇用形態と初任給について

正規職員として勤務する場合には、その勤務場所の形態によって異なりますが、時給に換算した場合の平均は1,500円前後です。

●この資格の将来性について

派遣会社に登録して個人宅にうかがったり、保育ママとして自宅で子どもを預かるなど、そのスタイルはいろいろです。

また、学業や主婦業の空き時間にパートタイマーとして働いたり、副業として働く人も増えています。

他の職業と比較して融通がきくのも人気の理由の一つです。

近年、女性の勤労意欲や地位向上、経済的状況によって、出産後の女性の社会進出が高まり、ベビーシッターのニーズはますます高まっていくと考えられます。

●ベビーシッターになるためには?

ベビーシッターの資格は、民間資格のため、多くの団体が任意に認定していますが、厚生労働大臣が認定している中で歴史が古く、全国の大手のベビーシッター会社が加盟する、公益社団法人 全国保育サービス協会によって、2000年から行っている資格認定制度がベターでしょう。

一定の要件を満たすベビーシッターに対して「認定ベビーシッター」の資格が与えられます。

認定ベビーシッター資格を取得する方法は2つです。

一つは認定試験を受験する方法で、受験資格は次の通りです。

①満18歳以上の者②研修I(協会主催の現行新任研修)を受講し、修了証を有していること③研修II(協会主催の現任I研修)を受講し、修了証を有していること④ベビーシッターの実務経験を有していること。

※注)ベビーシッターの実務経験とは、①ベビーシッター(在宅保育)②ファミリー・サポート・センター事業③地方公共団体が実施する家庭的保育制度(保育ママ等)④協会会員が運営する保育施設のいずれかにおける実務経験(時間数は問いません)のことをいいます。

もう一つの取得方法は、「認定ベビーシッター資格取得指定校」として協会が指定した保育士を養成する学校において、保育士資格取得のための指定科目のほかに「在宅保育」に関する科目を履修し単位を取得し、卒業(卒業見込みを含む)すると「認定ベビーシッター」資格が付与されます。

■試験データ/○受付期間:例年6月上旬~下旬○試験期間:例年7月上旬。年1回の実施。○試験地:東京、大阪、福岡(2012年)○試験内容:ベビーシッターとしての基礎的知識および技術はもちろんのこと、在宅保育・個別保育の特性および専門性を配慮し、ベビーシッターとしての専門的知識および技術について、研修I(現行の新任研修)および研修II(現行の現任I研修)で履修した16科目全般から出題します。なお技術の実技試験は行ないません。○認定登録:認定ベビーシッターは、協会に登録され、協会は、認定ベビーシッターに資格登録証(以下「登録証」)を交付します。初回の登録証の有効期間は5年間ですが、更新後の有効期間の期限はありません。○認定試験受験料:11,000円(2012年)。※なお、合格者は、認定登録料として認定証および登録カード作成時に4,000円を納付します。

■問い合わせ先/公益社団法人 全国保育サービス協会 〒160-0017 東京都新宿区左門町6-17 YSKビル7F TEL:03-5363-7455 FAX:03-5363-7456 URL: http://www.acsa.jp/




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